今日、長野県内で活動する天文愛好者の集まり「第2回長野県天文愛好者連絡会」に出席して来ました。会の詳細は、また後日改めてアップしたいと思います。

その中で、連絡会顧問の大西浩次先生から、「今日の満月は特別なもの、あの藤原道長が『望月の歌』を詠んでから、ちょうど1000年目の満月なのです」とのお話がありました。

平安時代に栄華を誇った藤原家。特に自身の娘を皆皇室に嫁がせ、これ以上ない権勢を誇ったのが藤原道長です。寛仁二年(西暦1018年)旧暦十月十六日、道長がこれを詠んだ日です。旧暦を現在の暦に直すと、まさに今日11月23日の満月に当たるということだそうです。

この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば

まさに人生の絶頂を迎え、思わず詠んだのでしょうが、満月のあとは欠けていくのが常。藤原氏の栄華も長くは続かなかったと、まあ実に良く出来たお話です。

懇親会がお開きになり、塩尻市から1時間半ほどで帰宅。早速1000年目の月を撮影しました。

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2018年11月23日22:05 タカハシMT160+コレクター(FL1,330mm F8.3)
Canon EOS Kiss X3 ISO200 Tv1/400 Registax5.1処理

気温が3℃、さすがに寒くなってきました。こんな寒い中で、優雅に和歌なんぞ詠めるものかいな?と、ふと思ったりしました。