先日、上田市内の書店駐車場で、私が車に乗り込もうとした時の事です。そばにいた化粧気のない30代くらいの女性が、携帯を片手に近づいてきました。
「すみません、あの・・・私、松本まで行きたいんですけど・・・」
「はあ・・・?」
私が答えると、
「車がガス欠になっちゃって、お金を30円しか持ってなくて、・・・1,000円貸してもらえますか?」
「えぇー?」
見ると挙動がどうも怪しい。確かに困っている風にも見えるのですが、携帯電話を持っているのですから、それで知人なり家族なりに連絡をすれば済むでしょうし、近くにコンビにもあります。カードさえ持っていればお金を下ろす事だって出来るはずです。どうにもならなくても、交番に行けば必要なお金を貸してくれるでしょう。
「いえ、貸せません!」と、私がきっぱりと言うと、
「ああ、どうもすみません・・・」と言って離れて行きました。
あれは何だったのでしょう?本当にお金に困っている人が、無計画に車で松本に行こうとしたりするのでしょうか?携帯電話を持てるのでしょうか?本当に困ったのなら、まず自分が怪しい者ではないと、免許証なりを見せて「お金を持って出るのを忘れた」とか、何か説明をするものではないのかな?と思ったのです。
今日、たまたまこの話を家人にしたのですが、途中まで聞いていた家人は「それは詐欺だよ、詐欺。駅のそばで、電車賃がないから1,000円貸してっていう人がいるって聞いたよ。どうせお金、貸しちゃったんでしょう?」と言います。
さすがに私もそこまでお人好しじゃないですよ、失礼な!
しかしお年寄りの家などに行き、同じような事を言えば、つい貸してしまう人もいるでしょう。本当に困っているのではなく、人を騙しているのだとしたら、「あんた、いい加減にしとけよ!」