星空日記 藤井旭著 1984年 河出書房新社刊
元々は新聞に連載していたものを、『星の手帖』の阿部編集長が単行本にまとめ上げたものです。
藤井氏の家の隣に住んでいるという設定の守田のおばちゃんや、近所の小学生圭一君といった一般人の目や、富岡啓行氏、岡田好之氏など白川天体観測所のメンバーの話などを通し、星や宇宙の事を時事ネタも絡めて、わかりやすい文章で紹介しています。
天文に興味がない人でも充分楽しめる内容ですし、ちょっと専門的な内容であっても、藤井氏独特の文体が難しさを感じさせません。
ネタバラシをしますと、私のブログ記事の中にも、実はこの本の内容を参考にさせてもらっているものもあるのです。
天文・宇宙夜話として、気楽な読書に最適です。既に絶版となっているようですから、探すなら古書店でしょう。