火星(たぶん2005年撮影)
動画ファイルの元が見つからず、いつ撮影したものかわからなくなっちゃった『火星』です。
極冠と大シルチスが見える、良いチャンスを捉える事が出来ました。
撮影機材は、MT-160にLE-5mm、ソニーデジタルビデオカメラPC-100のコリメート撮影で、RegiStaxで合成・画像処理しました。
火星は、小口径にとっては難物の対象です。単位面積あたりの明るさはありますが、何せ視直径が小さいので、かなりの強拡大を必要とします。15年に一度の大接近と2年に一度の小接近時が、小口径望遠鏡での撮影好機となります。
2003年は、非常に条件の良い大接近でした。デジカメでの写真撮影は何度もしましたが、ビデオで撮影をする機会がありませんでした。
そして迎えた小接近(中接近くらいでした)の2005年。
この画像処理を行った頃、DVのAVIファイルを640×480のaviファイルに変換し、音声トラックを外すという作業が上手く出来ず、ずいぶん苦労しました。同じ頃に撮影したデジカメ画像の合成よりも、やはりコマ数の多い動画ファイルからの合成の方が良く写っています。
2003年の大接近時よりも、この年の撮影画像(動画からの合成)の方が良く写っています。
ただ観測時期中盤以降、火星面を砂嵐が広く覆い、この写真を写した後は、殆ど模様のない火星になってしまった事は残念でした。