珍しく月のない週末、好天に恵まれました。
これはさすがに天体写真を撮らないわけにはいかないだろうと、夕方から撮影の準備を始めました。当初は冷却CMOSカメラを使って秋の銀河をいくつか狙おうか?と考えていたのですが、とりあえずデジイチで有名どころ(M31、M33など)を撮っておくことに。

ここ3か月、すっかりメインの赤道儀になっているSky-Watcher EQ6Rですが、撮影前に北極星を視準したところ、わずかに極軸が西にずれていることがわかりました。方位調整ネジをシッカリと固定し、アライメントも済ませ、さてMGEN3オートガイダーのピント合わせをしようかと電源を入れました。…ところがモニターには全く星が見えません。オートガイド用カメラが認識されないのです。USBケーブルを差し替え、再度やっても同じ、大きなトラブル発生です。LVIスマートガイダーを先日実家に運んでしまった事を後悔するも、これから取りに行っていたら2時間近くも時間を無駄にしてしまいます。

仕方なくカメラのISOを3200に上げ、露出時間を60秒に切りつめてノータッチ・ガイドでチャレンジすることにしました。事前に極軸を合わせ直しておいたことが幸いしました。

鏡筒とウエイトのバランスをしっかり取り、あとはEQ6Rの追尾精度を信じての撮影です。
NGC7293は総露出時間17分、NGC253は25分です。どちらも光害の酷い方角でしたので、さすがのサイトロンQBPフィルターでも厳しかったですね。

いずれもビクセンED103S+笠井0.8×レデューサー(合成FL636mm F6.2) Canon EOS Kiss X7i ISO3200

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NGC7293 2021年10月2日20:29~(60秒×17枚)

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NGC253 2021年10月2日21:51~(60秒×25枚)前の家の屋根のわずか上、ようやく見える位置でした。

この気温でISO3200はノイズがひどい仕上がりになってしまいましたが、とりあえず釣果ゼロにならなかっただけ良しとします。天気が良くても、機材トラブルで残念な結果となりました。