Across the Universe

天文ブログでスタートしたつもりが、いつの間にかB級グルメブログになり、さらにダラダラ日記に変化しつつあります。

桜とスリービーチ

信州も桜の季節が来ています。
4月12日の上田城跡公園の桜です。

resize0929

金曜日でしたが、観光客が多く賑やかでした。少々雲があり、ソメイヨシノの色がハッキリしません。

resize0930

櫓門前の枝垂れ桜は満開を過ぎたあたりでしたが、ピンクの花が見事でした。

resize0931

自宅近くにある池のほとりに植えられたソメイヨシノ、今日4月14日見頃です。

resize0933

老木になって来ており、花付きが年々悪くなっている気がしますが、ここ2~3年の中では良い方のような気がしました。

resize0934

風がなければ水面に映る桜との対比が美しいのですが、今日は少々波が立っていてこんな感じでした。

resize0932

さて、先日ふと50年前に小遣いを貯めて買ったスリービーチの6センチ屈折鏡筒を再生しようと思い立ち、長く欠落したままにしていたファインダーをオークションで入手し、ちょっと加工して取り付けてみました。

P1000445

何度かこのブログにも書いてきたのですが、私が最初に手にした望遠鏡は、小学校の頃に学習教材の頒布で買ってもらった4センチの天体地上両用の望遠鏡でした。微動も何も付いていない、それこそ今でいえば玩具以下のようなものでしたが、これで初めて金星の満ち欠けを観察し、星への興味が一気に深まった望遠鏡でした。

その後中学生になって天文ガイドを読み始め、星の観察や天体写真の撮影には赤道儀が必要だと知ります。広告を目を皿のようにして眺め、予算との兼ね合いで買ったのがスリービーチの60ミリ屈折赤道儀(焦点距離800ミリ)でした。D型という赤道儀式で、赤経赤緯とも歯数108枚のウォームホイル全周微動でしたが、鏡筒がどの方向を向いても微動ハンドルの位置が変わらないというおかしな造りで、南に筒を向けると赤緯微動が対物レンズ側に行ってしまい、使いにくくて困りました。ガタも多く、とても天体写真撮影を出来るシロモノではなかったのです。さらに驚くことに、鏡筒内部には艶消し黒塗装がされておらず、アルミの地金むき出しでした。
ファインダーは5×24ミリの物が付いていましたが、対物はシングルレンズ、接眼レンズはラムスデン式で盛大な色収差が出ました。さらに対物レンズのすぐ後ろに口径1センチほどの絞りが入れられており、実質口径1センチ程度の明るさしかなかったのです。

その後、内部の黒塗装を自分で行い、ファインダーを外してボール紙で自作した焦門を前後に付けて使っていました。接眼部も、24.5ミリ専用の細いドーチューブだったものを、ケルナー30ミリを使いたくて36.4ミリ兼用の物に交換しました。「3B」の刻印が懐かしいです。

P1000446

高校生になり、高橋製作所の80ミリ屈折赤道儀を手にしてからは、架台は分解してウォームホイルとギアを自作の100ミリ反射経緯台用に転用したりしました。三脚は質の悪いラワン材だったせいか、歪んでしまい廃棄してしまいました。

筒だけは長い間押し入れの奥にほったらかしにしていたのですが、レンズにはカビもなくピカピカの状態です。当時レンズまで一貫生産していたのは日本光学と五藤光学くらいなもので、特に60ミリのアクロマートレンズは各メーカーともほぼ同じレンズメーカーから買っていたようでした。ですからさすがのスリービーチと言えど、とんでもない粗悪品を組み込んでいることもなかったのです。まあ、研磨皿の端の方の物を安く仕入れていたり、コーティングを安いもので済ませていたのでしょう。

先日、ヤフオクで口径30ミリ倍率6倍の、1970~80年代の日本製と思われるファインダーが1,500円で出ていました。写真で見た限りでは、脚部の曲率は60ミリ屈折用のようです。一応2,000円で入札しておいたところ、1,800円(送料込み)で落札出来ました。

P1000447

届いたファインダーは丁寧な造りで見え味も良く、国内に望遠鏡メーカーがたくさんあった時代の良心的な国産品だなあと感じました。

以前に付いていたファインダー脚用のネジ穴の径を広げて無事装着。ガタもなくピタリと取り付けることが出来ました。

P1000449

スリービーチの60ミリ鏡筒は、アストロ光学やビクセンなど62~3ミリの筒径と比べてやや細身です。カートンほどの細さではありませんが、バンドをどうするかが課題です。たぶんこの望遠鏡に使っていたバンドが物置のどこかにあるはずなので、それを発掘して使ってみようと考えています。

今さら6センチの小口径アクロマートをどうするのか?とも思いますが、中学生時代に覗いていたレンズで、もう一度月や木星を眺めて見たいという、ただそれだけの気持ちなのです。

久しぶりにトーハクへ

明日までが開催期間の特別展「建立900年中尊寺金色堂」を見に、東京国立博物館に行って来ました。トーハクへは、昨年開催された創立150周年記念国:宝展以来です。前回は新型コロナ感染症対策で、日時指定の予約を取らなくてはいけませんでした。しかし今回は、特にそんな制約もなく、前売り券も取らずに出掛けました。

かつては信州からの東京の玄関だった上野駅。大屋根は変わりませんが、昔は改札の上に行き先と番線が書かれた札がたくさん吊り下げられていたものでした。

IMG_2372

天気が良かったので、正面入口から出て、跨線橋を歩いて向かいます。上野恩賜公園の桜は、既に見頃を過ぎてはいましたがまだ咲いていました。上田と一週間くらいのタイムラグでしょうか?

IMG_2375

当日券を買う列が別にあるのか?と探しましたが、開門前の列は1つのみで、結局200メートル近くの長さがある行列最後尾に並びました。正門前に来てから、ようやく当日券を買う人はこちらへの案内があり、そこからまた行列に並びます。結局9:30開門で、場内に入れたのが9:50頃でした。さらに特別展入場の列に並び、会場に入れたのは10:15くらいでした。

IMG_2377

IMG_2379

特別展は1つの展示室のみのコンパクトなものでしたが、入場者が多くてなかなか展示品を間近で見ることが出来ません。列に並び少しづつ前進しながら、何とか説明文と展示品をしっかりと見て来ました。

写真撮影はNGですが、いつも不思議に感じます。確かにフラッシュ撮影は周囲の人にも迷惑ですし、強い光が展示品に影響を及ぼさないとも限りませんから理解できます。しかし、普通に写真を撮ったところで、何か減るものがあるわけでもなし、そろそろ海外の博物館並みに撮影許可を出しても良いのでは?と思います。

唯一撮影OKだったのが、金色堂の1/5スケールの模型でした。まあOKというなら撮っておきましょう。

IMG_2385

IMG_2382

平泉には今まで3回訪れたことがあります。
最初は大学時代の弓道部で同期だった友人の結婚式でした。前泊して金色堂も見に行くことが出来ました。2回目はそれから数年後、その友人の葬儀でした。まさかの出来事でしたが、1年ほどの闘病の後、見舞う間もなく彼は逝ってしまいました。3回目は彼の墓参のためでした。以来、平泉には足が向かずにいます・・・。

4月9日は四駆の日

今日、4月9日は語呂合わせで四駆の日だそうです。
私は1989年にそれまで乗っていた初代ビスタから、2代目ビスタ(V2型)4ドアハードトップVR 4WDに乗り換えました。その後1996年に2代目スバル・レガシィツーリングワゴンTSに乗り換え、更に2002年に3代目レガシィツーリングワゴンGTへと四駆のステーションワゴンを乗り継いで来ました。

1990年代半ばまではスキーに行くことが多く、FFのビスタから4WDのビスタに乗り換えた時、雪道の安定性の格段の違いに驚き、以降ずっと四駆に乗ってきたわけです。ステーションワゴンを乗り継いで来たのは、子供が小さい時期で、実家に戻る際に荷物が多かったことから、ペイロードの多さが便利に感じていたからです。

広さで言えばワンボックスの方が断然良いわけですが、車高の高さは高速運転時の安定性に欠けることが嫌で、私としては乗用車ベースのステーションワゴンがいちばんしっくり来ています。望遠鏡などかさばる物をたくさん積めますし、実に便利に感じます。

2016年に購入したスバル・レヴォーク1.6GTは、それまでのレガシィに比べてボディの剛性が高く、更に安定感があります。既に購入後8年が経過しましたが、全く不具合は出ていません。ぶつからない車としてスバルが売り出しているアイサイトですが、過去2回ほど前走車の急ブレーキにも対応してくれて、追突回避が出来ています。

IMG_2344

そろそろ次の車、いや人生最後の車になるかも知れませんが、考える時期になって来ました。今のところはまたレヴォーグを乗り継ごうかと考えています。EVやHVなども検討してみたものの、車に求められる「走る・曲がる・止まる」の基本性能と安全性を考慮すると、多少の燃費の悪さには目をつぶってもスバル車がいちばんかな?と考えるわけです。

何より「スバル」、星を趣味とする人間からすると、やはり六連星のマークが嬉しいではないですか。

三脚の話

かつては望遠鏡の三脚と言えば、木製が当たり前でした。

思い返すと、1970年代に商社の光洋がセレストロンのシュミットカセグレン望遠鏡を輸入していた頃、フォーク式の赤道儀に乗った8インチ望遠鏡の三脚が、最初に見た赤道儀用金属脚だったと思います。木脚脚を見慣れていた私は、ずいぶん細いけど揺れないのだろうか?と感じたものでした。当時の物はステンレス製だったのか、スチール製のメッキだったのか、実物を見たことが無いのでわかりません。

高橋製作所などは、ずいぶん最近まで木製三脚を多用していましたよね。国内では、80年代に旭光学がPENTAXブランドで85ミリ、100ミリのアクロマート屈折赤道儀を出した際に、アルミ三脚を標準装備したのが早かった方ではないかと思います。70年代初期にビクセンがスチール製の伸縮脚を60ミリ屈折経緯台に使っていたことがあったと記憶していますが、正直「あだ花」的なものでしたよね。

PENTAXの望遠鏡以降、各社がアルミ製の三脚を使い出しました。ミザールでは初期のAR赤道儀は木製三脚でしたが、その後アルミ脚が標準となりました。アストロ光学などは、測量機用の木製伸縮脚をアルミパイプで挟んだタイプの三脚を使っていた時期もありましたね。あれは非常に頑丈でしっかりとしたものでした。通常のアルミ伸縮脚は軽量で良いのですが、タカハシの木製三脚に比べるとねじれやたわみが大きかった気がします。初期のPENTAXやビクセンのHALのように多角形断面の箱型タイプは軽くて頑丈でした。最近はスチール丸パイプの物が多くありますが、伸縮部の固定ネジが1か所しかないものが多く、伸ばし過ぎるとそこを支点にたわみが出るようです。

実家に置いてあるタカハシEM11赤道儀の脚部は、現在アルミ脚と木脚両用出来るようにしてあります。コスモの天文工房さんで製作してもらったビクセンGP-HAL三脚架台アダプターを介し、HAL130に取り付け出来るようになりました。遠征の際は軽量で展開が楽なのが便利です。

P1000303

P1000306

庭で使うのなら、やはり木製のタカハシFC-L三脚の方が安定します。見た目もやっぱりこちらの方が全体のバランスが良いですね。

P1000439

三脚架台の取り付け部がスリ割りのため、三脚脱落防止用のネジが追加されています。しかし三脚固定ネジを締め込む際に、架台を上から押さえつけないと若干浮き上がることがあります。なぜここを丸穴にしなかったのか?と常々思うのですが、聞いた話では、村山定男氏が高橋喜一郎社長に「スリ割り式の方が組み立ての際に便利だ」と言い、以降SE三脚架台の発売まですべての架台がスリ割りのままになったのだとか。本当の話かどうか、定かではありませんが・・・。

P1000442

TSA102SをEM11に載せると、少々トップヘビーな感じになります。実家に置いている架台だと、SkyWatcher EQ6Rの方がしっくり来そうです。

昨夜のポン・ブルックス彗星

月の出が遅くなってきました。しかし春の嵐かひどい雨降りが続き、昨日は昼すぎにようやく雨が上がり、夕方には快晴になりました。しかし今度は黄砂の襲来とのこと、今宵を逃してはまたしばらくポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)を見られなくなるか?と思い、帰宅後すぐに撮影をしました。

例によって上田市中心部に向かっての空なので、なかなか淡い尾までを写し出すのは難しいですね。今回はケンコーのAstro LPR TypeⅠフィルターを使ってみました。

12P_20240329-3
2024年3月29日19:27 タカハシTSA102S+笠井0.8×レデューサー(合成FL653mm) Canon EOS Kiss X7i(新改造) ISO3200 露出15秒×32カット(総露出時間8分) 
Astro LPR TypeⅠフィルター タカハシEM200Temma2Jr赤道儀自動追尾 ステライメージ9にて彗星核メトカーフコンポジット 
ギャラリー
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 桜とスリービーチ
  • 久しぶりにトーハクへ
  • 久しぶりにトーハクへ
  • 久しぶりにトーハクへ
  • 久しぶりにトーハクへ
  • 久しぶりにトーハクへ
  • 久しぶりにトーハクへ
最新コメント
記事検索
タグ絞り込み検索
管理人

matchiro

読者登録
LINE読者登録QRコード
アーカイブ
メッセージ

名前
メール
本文
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ