九州南部は梅雨入りとか。本州も、平年よりも1週間くらい早く入梅になりそうですね。

夕方、いつ以来か忘れてしまうくらい久しぶりに、庭のドームを開けました。天気は下り坂のようでしたが、東天に明るく月が見えていたので、まずは月面を撮影し、その流れで木星の撮像まで出来ればと目論んだわけです。

夕食後、まずは月を導入してシーイングを見ます。しかしコントラストが悪い。どうやら高層に薄い雲があるようです。シーイング自体は落ち着いているものの、今ひとつシャキッとした見え方になりません。クモの巣でも張ったのか?と、思わず懐中電灯で主鏡の様子をのぞき込んでしまいました。

とりあえず段階露出で10枚×6セットを撮影しました。しかしどうも月が画角からズレるのが早い?そう言えば極軸合わせを2年以上やっていないことを思い出しました。極軸望遠鏡の時角を合わせて見ると、若干高度が低くなっていました。基礎のコンクリートが凍み上がりを繰り返したのか?と思いながら微調整。よし、これで大丈夫と木星に筒を向けると、さっきよりももやっとした空になってしまいました。

撮像は断念して、とりあえず眼視で楽しむことにします。ちょうど大赤斑が西に沈む寸前で、口径160ミリでも良く見えます。ガリレオ衛星は本体の東にずいぶん大きく離れていて、LE7.5mm 133倍の視野一杯に見えました。

ついでタカハシAbbe6mm 167倍にしてみると、明らかにLEよりもヌケが良く、コントラストが高く見えます。やはり惑星観測にはアッベオルソが向いているんでしょう。それにしても20世紀にコンピュータで設計したアイピースよりも、18世紀に発明されたシンプルなアイピースの方が良く見えるというのは凄いことですね。

何となくネムたい感じの月ですが、久しぶりの撮影だったのでアップします。

イメージ 1
2018年5月26日19:56 MT-160+コレクター(FL1,330mm)Canon EOS Kiss X3
ISO200 Tv1/160 RegiStax5.1にて9枚合成