明日は衆議院議員総選挙。
私は既に期日前投票に行って来ました。住んでいる場所には住民票が無いので、自宅のある選挙区で投票です。

ちょっと話はズレますが。
来年3月、いよいよ北陸新幹線が全通します。今までの東京ー長野間から北に延伸し、富山を通って石川県金沢市まで、東京からわずか2時間40分ほどで行けるようになります。

長野までの新幹線計画が発表された際、軽井沢の静けさや豊かな緑が新幹線によって破壊されると言う人たちがいて、立木トラスト運動が起こりました。計画路線上の林の木の所有者となり、勝手な伐採をさせないよう、つまり線路の建設をさせないようする運動でした。

新幹線が開通し、軽井沢がどうなったか?プリンスホテルが大きなショッピングモールを建設し、それまで夏場と冬の一時期しか賑わいのなかった軽井沢は、今や通年で観光客が集まる場所になり、経済が活性化しました。もちろん、それによって失ったものもあるでしょう。全ての事柄には陰陽両面があるものですから。

立木トラスト運動に参加した人たち、彼らは今でも新幹線を使わずに生活しているのでしょうか?そのくらいの気概を持って運動したのでしょうね?まさか「東京まで早く着いて便利だね」なんて事言いながら、新幹線に乗っていないでしょうね?

私はこのブログを始める際に、政治と家庭の話は書きませんと宣言しています。なぜなら、匿名でこのブログを書いているからです。どこの馬の骨かわからない人間が、わかったような事を書いたりするのは『卑怯』だと思っているからです。思想信条は自由ですが、それを他人に伝える時は、やはり自分の立場をはっきりとすべきものと考えます。・・・で、家庭の話は、しないんじゃなくて『出来ない』んですけど(笑)。

しかし、今日は書きます。「終わった後から言うなよ」と言われるのもシャクなので。

選挙権はただ『与えられた』ものではありません。先人達が血を流して普通選挙を実施出来るように国の仕組みを変えてきた結果、国民全てがようやく勝ち取ったものなのです。納税額によって、成人男子のみ、そういう過程を経て、戦後ようやく20歳以上の日本国民全てが参政権を得られたのです。

選挙に行かず文句を言うなんて論外。そういう人は、どうか一生黙っていてください。投票した結果、「白紙委任したわけじゃない」「争点の中心ではなかったし、それについては反対」とか言うのも『あとの祭り』いや、『祭りの後のひょっとこ』くらいなもんです。自分の投票には最後まで責任を持って頂きたい。選挙権を持つ『大人』は、そうあるべきです。

最後は多数決で決めるにせよ、少数の意見も良く聞くのが民主主義。なかなか物事が決まらないからこそ民主主義なのですよ。時間もコストもかかる、不自由なシステムだけれど、現状ではそれがもっともその国に住む人にとって幸福なシステムなのです。

まあ、議員を「先生」と呼んで有難がっているうちは、この国に真の民主主義など根付かないのかも知れませんけれど。