先日、上田で仕事があり、久しぶりに日昌亭支店に焼きそばを食べに行きました。
もう何度か記事にしていますので詳細は省きますが、これは上田市民のソウルフードです。

イメージ 1

広東料理にそのルーツがある焼きそばですが、昭和初期の信州ではイカやエビ、貝などの海産物の新鮮な物が手に入らなかった事もあり、野菜の他は豚肉やチャーシュー、錦糸玉子を入れるようになったのだとか。

本家は長野市権堂にあった『福昇亭』で、その子供たちが上田で福昇亭と日昌亭をそれぞれ2店舗ずつ営業しています。その4つのお店の中で、私が一番好きなのが、この日昌亭支店の焼きそばなのです。左上にちょっと見える蕎麦猪口の中には酢で溶いたカラシが入っていて、これをたっぷりかけて頂きます。

独特の麺、甘みのある野菜餡、昔ながらの肩肉チャーシュー、これはなかなか他では食べられない味だと思います。信州と言えば日本蕎麦が当たり前ですが、上田に来たら、ぜひこの焼きそばをご賞味ください。

どちらの店も、後継者がいないような話を聞きます。いつまでこの味が楽しめるのか心配ですが、上田の名物として残っていって欲しいものです。