我が家の自動車遍歴の思い出話です。
 
昭和44年(1969年)、父が初めて自動車を購入しました。それまでは90CCのオートバイで、母と3人乗りで買い物に行ったりなんて事をしていましたね。スーパーカブは運転者の前に子供用の椅子が付き、3人で乗れるように出来たのです。道交法上どうだったのかは、今となってはわかりませんが・・・。
 
最初の車は中古車で、42年(1967年)式のカローラ1100でした。色は白、グレードはハイデラックスだったと思います。プラス100CCの余裕というキャッチで、ダットサン・サニーとの差別化を計り、ベストセラーとなった車です。
 
昭和47年(1972年)、車を買い換える事になりました。今度は新車、当時付き合いのあった自動車販売店の社長が、家にカタログを持って説明に来てくれました。検討する車種は、トヨタ・スプリンターとダットサン・サニーでした。なぜカローラではなかったのかと言うと、隣の隣のお宅が、ひと足早くカローラを買っちゃったからでした(笑)。
 
私はサニーの方がデザイン的に好きでしたが、休日に実車を見て帰って来た父は「スプリンターに決めた」と言います。理由を聞くと、「ドアを閉めた時の音が、スプリンターの方が重い。造りがしっかりしている」と。長年工場に勤めていた父らしい判断基準でした。ドアのラチェットについては、設計の違いもあったのでしょう。とりわけサニーの鉄板が薄かったわけではないでしょうから。
 
そんなわけで、我が家の2代目マイカーは、スプリンター1200Hi-DXシルバーメタリックに決定しました。カローラよりもちょっとスポーティなデザインで、価格も若干高めの設定だったような気がします。もちろん、まだエアコンなど付いていませんでした。エアコン付きになったのは、その後買い換えたカローラ30(サンマル)からでしたね。これは51年排ガス規制のためにやたら非力で、さらにエアコンを使うと本当に走りませんでした。今の軽自動車の方がよほどパワーがあります、
 
さて当時、サニーにするかスプリンターにするか検討していた時のカタログが、実家に残っていました。実際に決めた方のスプリンターのカタログは見つからず、なぜかサニーの方だけです。
 
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今見直しても、サニーはスポーティでカッコいいと思います。エクセレント(1400CC)クーペのGX、憧れでした。