昨日、ロシアに落下した小天体は、その後の分析で直径17メートル、質量10,000トン程度の大きさだったと発表されました。
 
たかだか家1軒分くらいの大きさ(質量は違いますが)の天体でも、相対速度が極めて速く大気圏に突入すれば、あれほどのエネルギーを発生するという事ですね。大気圏突入時の速度は、なんと秒速18,000メートル!爆発時の明るさは太陽(-27等級)以上だったとの事。被害を受けたくはありませんが、天文ファンなら一度は近くで見てみたいと思う現象ですね。不謹慎で済みません。
 
ツングースカ大爆発(1908年)以来の大物天体の地球衝突、という事になるようですが、前回は正体が彗星だったようで落下物を発見出来ていません。今回、分裂した隕石が地上に降りそそぎ、工場の屋根を潰したりクレーターを作ったりしているようで、すでに何個かは回収もされたとの事。突入前の軌道や組成など、だんだんわかる事も多い事でしょう。
 
しかし、もし直径がこの10倍ほどの天体が衝突したら・・・、都市部に落ちたら壊滅的被害となるでしょうし、数キロサイズの天体衝突となれば、これはもう地球規模の大災害となります。人の力ではどうにもならない事ですが、宇宙的時間軸で考えればいつかやって来る事態でしょう。
 
それにしても、今回は見事に落下の瞬間を捕らえた映像が多いですね!どうやら車載のカメラで撮影しているようですが、本来の目的はなんでしょう?警察車両かな?