ネクタイの柄の中でもオーソドックスな柄である“レジメンタル・ストライプ”。斜めのストライプ柄を称して言います。元々は軍隊の部隊章から来ていて、縞模様の色使いや幅の違いによって部隊ごとの柄として決めていたものが発祥だとか。
 
ところでこのレジメンタル・ストライプ、日本国内の柄の多くは正面から見て右上がり、つまり/の方向になっています。しかし中には、写真のネクタイのように\の右下がりストライプも存在します。この違いは??
 
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諸説あるようですが、本来はイギリスで右上がりだったデザインが、アメリカに渡って逆になっちゃったという話を聞いた事があります。アルファベットがロシアに渡ったら鏡文字みたいになっちゃったのと、ある意味似ているような気がします。・・・似てないか(笑)。そんな事もあってか、右上がりをイギリス式、右下がりをアメリカ式と言う場合もあるようですね。
 
元々ヨーロッパの服装をお手本にした日本なので、ネクタイの柄がイギリス式中心なのは当然ですね。しかしBrooks BrothersやJ.Pressなど、アメリカン・トラッドのブランドでは、殆どがちゃんと右下がりのレジメンタル・タイです。
 
正しいかどうかわかりませんが、「景気が右肩上がり云々・・・」なんて言うように、日本では右上がりの方が縁起良く感じる傾向があるから、イギリス式ストライプが多いのかも知れません。
 
写真のネクタイとBDシャツは、先日の東京出張時、新幹線待ちの時間を使って、八重洲地下街にある
KENT HOUSEで買ったものです。東京勤務時代には、新橋駅地下のKENT HOUSEでバーゲン品をよく買いました。こちらのお店はIVYというよりはコンチネンタル系のトラッド・ショップですが、ネクタイはアメリカ式とイギリス式両方が揃っています。
 
さて、久しぶりにアメリカ式レジメンタル・タイを買って、今私が使っているネクタイの中にどれだけ右下がりがあるか?と調べてみると、手持ちのレジメンタル・タイ21本中、今回の1本も含めて合計3本だけ。残りは全部イギリス式でした。