唐突ですが、
久しぶりにスーツを買いました。いや、買ってしまいました、かな?
2003年に東京から地元に戻って以来、取引先が開催するスーツのオーダー会でスーツを毎年2着作らなくてはならず、仕事着は銀座山形屋さんのイージーオーダーのスーツばかりになっていました。
現在の部署に異動してからは、そうしたお付き合いが必要なくなり、いわゆる“吊し”のスーツを買う事が出来るようになったのです。
イージーオーダーというと、価格が高いイメージもありますが、実は39,800円とかでパターン・オーダーが出来てしまいます。前の採寸があれば生地を選ぶだけですから、案外安く簡単に作れるのです。既製品には無いジャストサイズですから、当然着心地は悪くありません。
さて、今回久しぶりに買ったスーツは『J.PRESS』。最もトラッドな形の3ツ釦段返りのジャケットにノータックのパンツというタイプです。
20代の頃はこのモデルを愛用していて、当時上田市にあった『Baron』で購入していました。当時1着7万円前後だったと記憶していますが、現在の定価は9万円オーバー!さすがに高くて買えません。スーツ専門チェーン店でなら4着くらい買えますからね・・・。
ところが先日、長野市内のデパートの中にあるJ.PRESSショップを覗くと、冬物セールで30%OFFのポップが見えました。早速寄って見ると、私の希望するサイズ(A7)は欠品中。まあ仕方ないなと諦めて帰ろうとした私を店員の女性が呼び止めます。「たぶん今日発注すれば、まだ在庫があると思いますよ」と言うのです。聞けば取り寄せでも価格は30%引きでOKというので、あまり考えずに注文をしてしまいました。
2日ほどで入荷の連絡があり、裾上げなどをしてもらい、昨日持ち帰って来ました。
懐かしい、裏に赤ラインの入ったモデル。着るのは15年ぶりくらいでしょうか?
生地はいわゆるヘリンボーン(Herring bone)、直訳すれば“鰊(ニシン)の骨”ですが、日本では“杉綾織”と言う伝統的な織柄です。魚の骨が並んだようにも、杉の葉を並べたようにも見える事から、このネーミングが付いたそうです。
就職活動時のスーツサイズはYA5、勤め始めてA5になり、結婚当時はA6に。10年ほど前からはA7にサイズアップしました。順調に育っている証拠です(笑)。しかも今回はウエストを2センチほど出しましたし、これ以上大きくなるとAB体もしくは既製品では着られないという可能性が出て来ます(上下のサイズが合わないため)。