今日の信濃毎日新聞に、仲代達矢氏のコラムが掲載されていました。我が家は朝日新聞なので、信毎はたまに会社でしか読みません。どうやら連載記事のようでしたが、今日の記事は『椿三十郎』(1962年東宝)の話でした。
 
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三船敏郎氏の話というよりも、やはり黒澤明監督の思い出話が中心でした。
 
『椿三十郎』の前作、『用心棒』では優男風のヤクザ者卯之吉を演じた仲代氏、この『椿三十郎』では、切れ者で剣の使い手である室戸を演じています。肌を黒く、目をギョロリとさせたメイク、ドスの効いた話し方、前作とは正反対の役どころですが、これが見事なハマリ役。俳優としての底力を感じます。
 
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『椿三十郎』では、最後の決闘シーンが有名ですが、仲代氏を含め、出演者は斬られた室戸から噴水のように血が吹き出る事を知らされていなかったのだとか。このシーンを撮るため、仲代氏は居合の先生からひたすら刀を抜いて上段から振り下ろす練習だけを1ヶ月もやらされたのだそうです。
 
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私はこの映画を初めて見たのはビデオでしたから、画面の大きさはテレビサイズ。しかしこれを映画館のシネスコサイズで見たら、たぶん腰が抜けるくらいの迫力だった事でしょう。
 
つい気になってしまい、家に帰ってからDVDを見直してしまいました。正直、これと比べたら、織田○二のリメイク版は『屁』みたいなものですね・・・(失礼)。
 
そうそう、以前にこんな記事を書いていました。