先週ようやく稼動のメドが立った1969年製TS式65ミリ屈折赤道儀ですが、今回は実際に星を見ての確認をしようと思い、昨夜から実家に帰りました。付属のケルナーはコントラストが良くなかったため、手持ちのアイピース持参での帰宅です。
 
しかし夕方から天気は下り坂、20時過ぎにはとうとう雨が降り出してくる始末。結局、星を見ることは諦め、翌朝庭に除草剤を散布するため早めに就寝しました。
 
今朝は6時過ぎに起床し、朝食前のひと仕事でラウンドアップ・マックスロードを散布。今年3回目、たぶんこれで終了です。
 
8時前には散布を終わり、家の近所を散歩しました。 
ちょうど蕎麦の花が満開、真っ白な可憐な花が朝日に美しく咲いていました。
 
イメージ 1
 
さて、朝食を済ませ、65ミリ屈赤を組み立てます。先週できなかったメッキ部分の錆落としと、全体の清掃を行います。
 
まずは『ピカール』を使って金属部分を磨き上げます。クランプ類やフレキシブル・ハンドルなど、青錆がかなり出ており、特に赤緯クランプの腐食が進んでいます。さすがに再メッキまでは出来ないので、まずは出来る限り錆を取り、錆止めスプレーをかける事にします。
 
イメージ 2
 
錆落としが終わったところで、家庭用洗剤を使って全体のクリーニングを行います。これが驚くくらい汚れていて、フレキシブル・ハンドルの握手部分を拭いたらタオルが茶色になりました。
 
赤道儀の塗装は黒色の梨地塗装で、ホコリやヨゴレがつきやすいのです。スプレーをかけては拭くという作業を続け、おおむねきれいになりました。木製三脚も全体にヨゴレが目立つので、同じように拭き掃除を行いました。鏡筒も同様に洗剤を使ってきれいにし、最後に硬く絞った濡れタオルで拭き上げました。
 
さて、永年の垢を落としてサッパリとしたTS式65ミリ屈折赤道儀です。
 
イメージ 3
 
初回にも登場した、シリアルナンバー部分の拡大。
 
イメージ 4
 
この時代の望遠鏡には、やはりツァイスサイズの接眼レンズが似合いますね。
 
イメージ 5
 
今回準備したのは、高橋の24.5ミリのオルソ・アイピースを5~25ミリまでです。5ミリ・12.5ミリ・25ミリは1977年製、7ミリと18ミリはマルチコートになってからのものです。
 
イメージ 6
 
望遠鏡を眺めているだけでも嬉しくなってしまうというのは、正しい天文ファンの姿ではないのかも知れませんね。今回、オルソ・アイピースを使って地上風景を見ましたが、送電線のガイシなどを見ても、殆ど色収差を感じませんでした。次回は星の実視インプレッションをご紹介出来ればと思っています。