毎年4月に開催されていた『上田真田まつり』ですが、今年は震災のため中止となっていました。しかし取りやめは寂しいという意見も多くあったようで、あらためて今日開催となりました。
 
今年で29回目を迎える『上田真田まつり』ですが、ちょうど先週の『大河ドラマ江』で徳川秀忠による上田攻めが、『歴史秘話ヒストリア』でも“真田一族 戦国最強の絆”が放映されたタイミングでもあり、オープニングを飾る上田合戦の再現においても「憎き徳川勢~・・・」と連呼されて盛り上がっていました。
 
今回見たかったのは、真田鉄砲隊の実演です。
 
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このド迫力!大阪城でのイベント以来、久しぶりの火縄銃実演を見ました。
 
実際に火縄銃の発砲を見た事がない方には、これはなかなか説明しづらいのですが、現代の拳銃や小銃とは比較にならないくらいの大音響がします。無煙火薬ではなく、大量の黒色火薬を使用するため、とにかく音と煙が凄いのです。
 
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大阪の陣で、真田信繁(幸村)が徳川家康まであと10数メートルまで近づいた時、この短筒を
落とさなければ、その後の歴史は大きく変わっていた事でしょう。
 
さて、陸上競技場でのイベントの後、武者行列が市内を練り歩きました。
 
毎年ゲストが招かれており、今年は真田家中興の祖と言われる昌幸の父真田幸隆役に、昌幸と幸村が流刑に遭った和歌山県九度山町の岡本町長が扮しました。
 
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昌幸役は、真田幸村から数えて14代目の真田徹さん。
 
気をつけないといけないのは、幸村の兄で信州松代藩主として名君と謳われた真田信之方の子孫ではない事。松代の真田まつりでは、毎年信之方の子孫の方が真田信之役を務められていたと思います。親子兄弟でも、この場合は敵味方。当人達は親子の絆で結ばれていたはずですが、後世の、しかも無関係の人たちは、そうしたデリケートな部分は関係なくストーリーを作ってしまいますから。
 
今や上田の大きな観光資源となっている真田家ですが、昌幸・信之・幸村それぞれ、まさか400年も後になっても、こうして市民に慕われているとは思っていなかった事でしょう。