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というわけで、ドラマというのは麻雀での出来事です。

T君は、現在中部地方のある金融機関に勤めています。彼は普段全く麻雀をする機会がないそうで、今回はなんと5年ぶりに卓を囲んだというわけです。その彼が、珍しく3順目にリーチをかけました。
「お!早いねえ」なんて私を含む3人が言いつつ、そうは言っても一発で当たるのもシャクですから、それぞれ安全と思われる牌を切りました。と、T君最初のツモ牌を引くなり「ツモ!四暗刻(スーアンコウ)!」と言うのです。
「えぇっ!なんだってぇ!」と3人が覗き込みます。「リーチ一発ツモ四暗刻」と平然とのたまうT君。もちろん積り四暗刻でも役満ですから、リーチも何もないんですが。
当たれば三暗刻対対でも充分と考えてリーチをかけたわけですが、まさか一発で積もるとは!

役満(子で32,000点)はそう簡単に出るものじゃありません。まして5年ぶりにやったわけですから、、、
逆に言えば、そういうこともあるからこそ麻雀が面白いとも言えます。

私は最初の半荘がトップ、後は大したことなく終了でした。私の麻雀は大体そんな感じで、いつも「やせ馬の先走り」とからかわれます。

T君の下宿の部屋では、役満を上がると上がった役と日時、氏名を記入した短冊を壁に貼ることになっていました。いつしかその短冊が四方の壁を埋め、2周目にかかった頃、みんな卒業したのでした。

あれから25年が経ち、今回こうしてまた集まって、とりとめもない話をしながら卓を囲めたのは、本当に楽しいものでした。