今日、少し早めに戻れた事もあり、アパートの駐車場にGP赤道儀を引っ張り出しました。
いくつかのマウントアダプターを介し、先日入手したタクマー200ミリをビデオカメラに取り付けます。あのタクマー、実はこのために購入したレンズだったのです。
純正の充電バッテリーの他、単三アルカリ電池2本でも駆動するカメラなのですが、撮影開始直後にいきなり電池切れ。あれ?この電池はまだ殆ど使った事が無かったはず・・・?そう思いながら近くのコンビニに行き、新しい電池を購入、改めて撮影を開始しました。
月を撮影しながら周りの星を眺めると、全く瞬いていません。こりゃあけっこうシーイングが良いぞと思い、木星も撮影する事にしました。ED80Sを赤道儀に取り付け、Cマウントアダプターを使って直焦点にビデオカメラを取り付けます。フレームレートからISO、シャッタースピードなどを調整して木星の撮影にかかります。1分×2回撮影を完了すると、またしてもバッテリー切れで電源が落ちてしまいました。えー?なにこれ?と思いながら、しかしもう電池交換の元気もなく、やむなくカメラを撤収する事にしました。
このまま望遠鏡を片付けるのももったいないなあと思い、部屋に入って天頂プリズムと接眼レンズ数本を持ってもう一度望遠鏡を覗く事にしました。
アッべオルソ12.5mm、9mmと交換して木星を見ましたが、ガリレオ衛星もピタリと止まったまま、木星の外周もぼやける事なく非常に鮮明です。6mmに変えて覗きましたが、像は暗くなっても実にすっきりとした見え方です。あー、こんな事なら面倒くさがらずに赤道儀をSP-DXにしておけば良かった!そうすればミューロンを載せる事も出来たのに。さすがに今から架台を組み立てる元気もなく、結局80mmの筒で終了にしました。
長野でこれだけのシーイングに恵まれるのは、年にそう何度もない事です。まあ、すっきりとした木星像を、しかも今シーズン初モノで見られた事だけでも良しとしましょうか・・・。それにしても、絶好のチャンスを逃した気がして残念でなりません。