Across the Universe

天文ブログでスタートしたつもりが、いつの間にかB級グルメブログになり、さらにダラダラ日記に変化しつつあります。

2013年01月

佐藤允氏死去

俳優の佐藤允さんが、昨年12月に亡くなりました。
 
佐藤允さんと言えば、『サントリー生ビール』『日産チェリー』などのCMで、エネルギッシュで明るいキャラクターを見せてくれた、いわば高度成長期の日本を体現していた俳優さんというイメージです。
 
映画では、東宝の戦争モノには欠かせない役者さんの一人でした。1959年製作の岡本喜八監督作品『独立愚連隊』では主演。戦場で起こった無理心中事件を追う、従軍記者に化けた憲兵軍曹荒木を演じました。この映画、設定から始まって絶対にテレビでの放送は不可能な作品ですが、幸いDVD化されており、現在も見る事が出来るのはありがたい事です。しかしさすが岡本喜八監督というべきか、頭を強打しておかしくなってしまった守備隊大隊長を三船敏郎が、馬賊の親玉で、怪しい日本語を使う中国人を鶴田浩二が演じています。「こりゃ、ありえねえ!」と、初めてみた時には仰天しました。
 
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『ハワイ・ミッドウェー大海空戦 太平洋の嵐』(1960年東宝)では、主人公の雷撃機機長北見中尉(夏木陽介)の親友の零戦操縦手松浦中尉を、太平洋戦争終戦の前夜24時間を克明に記録した映画『日本のいちばん長い日』(1967年東宝)では、陸軍によるクーデター未遂事件の首謀者の一人だったといわれる、近衛師団参謀古賀秀正少佐を演じました。
 
東宝8・15シリーズでは、殆どの映画で重要な脇役として活躍されていましたが、陸軍でも海軍でも、軍服の良く似合う俳優さんでしたね。
 
78歳、ご冥福をお祈りします。

新聞記事から

今日の信濃毎日新聞に、仲代達矢氏のコラムが掲載されていました。我が家は朝日新聞なので、信毎はたまに会社でしか読みません。どうやら連載記事のようでしたが、今日の記事は『椿三十郎』(1962年東宝)の話でした。
 
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三船敏郎氏の話というよりも、やはり黒澤明監督の思い出話が中心でした。
 
『椿三十郎』の前作、『用心棒』では優男風のヤクザ者卯之吉を演じた仲代氏、この『椿三十郎』では、切れ者で剣の使い手である室戸を演じています。肌を黒く、目をギョロリとさせたメイク、ドスの効いた話し方、前作とは正反対の役どころですが、これが見事なハマリ役。俳優としての底力を感じます。
 
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『椿三十郎』では、最後の決闘シーンが有名ですが、仲代氏を含め、出演者は斬られた室戸から噴水のように血が吹き出る事を知らされていなかったのだとか。このシーンを撮るため、仲代氏は居合の先生からひたすら刀を抜いて上段から振り下ろす練習だけを1ヶ月もやらされたのだそうです。
 
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私はこの映画を初めて見たのはビデオでしたから、画面の大きさはテレビサイズ。しかしこれを映画館のシネスコサイズで見たら、たぶん腰が抜けるくらいの迫力だった事でしょう。
 
つい気になってしまい、家に帰ってからDVDを見直してしまいました。正直、これと比べたら、織田○二のリメイク版は『屁』みたいなものですね・・・(失礼)。
 
そうそう、以前にこんな記事を書いていました。

寒ブリを燗酒で

5日(土)は出勤でした。と言っても自分の会社で仕事ではなく、取引先で実施しているイベントのお手伝いです。
 
昨年末、東京にある取引先のU社長から連絡があり、「1月5日に長野市内で仕事があるのですが、よろしければ新年会で飲みませんか?」との事。このU社長、実は30代の女性なのです。さすがに私ひとりでお相手するわけにはいきません(笑)。同じ部署の人間と3人で、ながの東急百貨店裏の『和Diningふく八』さんへご案内しました。
 
U社長は若い方には珍しく、根っからの日本酒党で「せっかく来たのですから、信州の地酒が飲みたいですねぇ」と言うわけです。早速メニューを見ると、地元長野市近郊の酒蔵のものはあまり無く、ちょっと残念でした。
 
見つけた銘柄が『明鏡止水』こちらは佐久市望月のお酒なのですが、地元で置いてあるお店があまり多くないのです。逆に東京都内の居酒屋さんに多くあったりします。これをぬる燗でまず2合、肴は〆サバと寒ブリの刺身。・・・ほぼオジサンの飲み会みたいな内容(笑)。寒ブリには、信州独特の辛味大根のおろしが添えられており、これが脂の強いブリをサッパリと食べさせてくれるのです。写真手前は豆腐ステーキ、信州味噌ソースで味付けされています。
 
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いろいろ話を聞いているうちに、なんとU社長、昨年12月に結婚されたというではないですか!良く見れば左手薬指にリングが!「えーっ?!それはめでたい!今晩はお祝いにどんどんいきましょう!」と盛り上がり、続いては下諏訪町の『御湖鶴』を2合。私はこの『御湖鶴』、けっこう好きなのです。
 
さらに『佐久乃花』、小布施の『ドメイヌ・ソガ』と、同じ勢いで飲み続けます。最初に同僚が撃沈。しかしU社長、全く変わらず「もう1本いきましょうか?」なんて(笑)。気がつけばメニューにあった地酒を全銘柄制覇の上、一部2回転目(爆!)。ぬる燗から熱燗、冷酒に常温、同じ銘柄も温度を変えて飲むと1銘柄で何度も楽しめます(笑)。さすがに私も酔っ払い、「じゃあ、そろそろ」とようやくなったのが22時を回った頃でした。
 
燗酒は翌朝が楽でいいですね。かなり飲んだのですが、水もしっかりと飲んだせいか今朝の目覚めは悪くありませんでした。

大晦日に届いた品2点

今年も我が家は木花(このはな)さんのお節で正月を迎えました。
 
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見た目の豪華さよりも、全ての品が美味しく食べられるお節というのが、こちらのお店のコンセプト。おかげで今朝までに残さず全て食べ切りました。特に煮〆は料理長自慢の一品、いや実に上品な味付けで美味しかったです。銀鱈の粕漬焼、鮭の柚香焼、いずれも脂が乗っていました。
 
このお節が届いたのは12月31日、私はすでに実家に行っていたわけですが、ヤマト運輸さんが同時に届けてくれた品が、実はもう1点ありました。家人からメールで「Joshinからも荷物が届いているけど、開けてもいいよね?」との連絡が。私は「開けてもいいけど、それ、デジカメのACアダプターだよ」と返信しました。するとあとは返事なし(笑)。もっと良い物でも入っていると思ったのでしょうか?
 
2日午後、家に戻って見ると、リビングの端に小さな段ボール箱がそのまま置いてありました。まあ、これは家人には全く使い道のないものですからね・・・。
 
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キヤノンEOS Kiss X3用ACアダプターACK-E5
 
私のデジカメ使用環境、特に天体用改造をしてあるKiss X3の使用場所を考えると、AC電源が取れる場所が殆どです。バッテリーの充電を気にせず、使いたいときにすぐ使えるACアダプターは利用価値が高いと思いつつ、ついつい購入を見送って来ましたが、そろそろX3用のパーツも欠品の可能性が高くなるかな?と気がつき、しばらく前に発注してあったのです。価格は6,100円でした。
 
あとは天気と気合いだけ(笑)。このアダプター、最初に使うのはいつになるのでしょうか・・・。

連夜の好天

元日は朝から良い天気で、終日晴れていました。

夜空は大晦日よりも透明度が良く、早速望遠鏡を持ち出しました。今回使用したのは、ビクセンED80Sにポルタ経緯台という、かなりお気軽なセットです。

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空は非常に透明度が良く、M33が7×50ミリ双眼鏡でしっかり確認出来たので、実家で見られる夜空とすると最高に近い状況でした。

まず筒を向けた先は、オリオン座のM42、トラペジウムです。じつは大晦日、TS式65ミリでトラペジウムを見ていたので、見え味の違いを確認しようと思ったのです。

ところが…、あれ?65ミリアクロマートの方がシャープに見える?良く見える筒だと常々思っているED80Sが、40年以上昔の、しかもクラシックな設計のアクロマートレンズに負けるなんて…と、かなり混乱してしまいました。アイピースが原因か?とか、シーイングの問題か?とか、色々考えてみました。

ひとつ考えられるのは、球面収差です。F9のEDアポクロマートより確実にF13.8のアクロマートの方が球面収差が少ないはずですから、それが原因か?と。

しかしそれにしても…と、あれこれ考えている時、ふと気が付きました。65ミリアクロマートは昼過ぎからずっと屋外に出してあったのですが、ED80Sは部屋から出して直ぐの状態だったのです。急激な温度変化により、筒内の空気が安定しなかったり、レンズやセルに歪みが出ているのかも知れないなと考え、30分ほど時間を置く事にしました。

しばらく双眼鏡で星空巡りをしてから、再度望遠鏡を覗いてみると、先ほどとは全く見え方が違います。これには驚きました。温度順応に敏感なのは、何も大口径の望遠鏡ばかりではないのだなあと思った次第です。

さて、21時から『相棒』を見出したら、途中でやめられなくなってしまい(笑)、観望を再開したのは24時前でした。昇って来た下弦前の月は明るく、ムーングラスかNDフィルターを付けなければ、とてもじゃないですが全景を見続けられません。結局、1時前には撤収となりました。

天気は下り坂という事なのでしょう、月暈がかかっていました。天頂を過ぎた木星も見ましたが、19時前のガリレオ衛星が広く離れた状態の時の方がシーイングが良く、細部まで見る事が出来ましたね。

2日続けて、しかもひとりで星を眺めたのは久しぶりでした。途中、双眼鏡を使って流し見をしたり、散歩がてら街灯が気にならない場所に移動して見たりと、いろいろ楽しみました。

さて、今日は午後から家人の実家に年始の挨拶に行き、明日からは仕事が始まります。明けた早々から一気に忙しくなり、次の土日も出勤になるかも知れません。

今回は撮り初めが出来なかったのですが、さて次回いつ撮影が出来るのでしょうか?まあ仕方ない、今月は新年会をキッチリやる方に力を入れましょうか…(笑)。

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。本年もAcross the Universeをよろしくお願いします。

皆さん穏やかな正月をお迎えの事と思います。私は29日から実家に戻り、いつも通りに新年を迎えました。

大晦日、どうしても年内に済ませておきたかった事が出来ないままになっており、日中から準備をしていました。

それは、古いTS式65mm屈折赤道儀のファースト・ライトでした。以前に『1969の片思い』と題して、何度か記事に書いたあの望遠鏡です。

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日中は小雪が舞い、西の空は雪雲に覆われていましたが、日没後に急激に天候が回復して来ました。しかし早々と酒を飲み始めてしまい、19時頃には既にヨイヨイ状態。このまま風呂に入って寝てしまおうか?とも思ったのですが、ここで断念するわけにはいかない!と、自分に気合いを入れて準備をしました。

幸い、明るいうちに微動などの再調整をしてあったため、軒先から庭に組み立てたまま持ち出すだけで準備完了です。極軸はポラー・ファインダーで簡単に合わせ、早速木星を導入します。

この季節ですからシーイングはかなり悪く、あまり倍率は上げられません。Or12.5mm、72倍で見た木星は2本の縞が鮮明で、なかなかのコントラストです。ガリレオ衛星4つも、針で突いたような点像でした。若干黄色がかった感じですが、色収差は殆ど気になりません。

続いてオリオン座のリゲルを導入します。微動桿は重いですが、むしろ手動ガイドにはちょうどいい感じです。フレキシブル・ハンドルをゆっくり回しながら星を追尾する作業、久しぶりの感触でした。

リゲルを視野中央に入れ、焦点内外像を調べます。ディフラクション・リングには、対物レンズの錫箔に起因すると思われる3か所のトゲが見えるものの、光軸はドンピシャでした。少々アスがありますが、ひょっとすると私の眼が原因かも知れません。40年以上前の小型望遠鏡ですが、とても良く見える筒だとわかりました。

架台を変えて、一度月面の撮影をして見たいと思います。アクロマート・レンズですが、セミ・アポクロマートF7.7の65P鏡筒よりも好結果が期待出来るかも知れません。

年越しの瞬間は、月齢18の月を眺めつつ、冬の大三角が頭上高くに輝くなかで迎えました。久しぶりに星を見ながらの年越しでした。いやしかし、本当に寒かったです。

さて2013年、今年は彗星の当たり年となりそうですね。とはいえ、あまり無理はせずに、気楽に星見を楽しむつもりです。しょうもないネタも引き続きアップしますが、どうぞ呆れずにお付き合い下さい。よろしくお願いします。
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