今朝、会社に向かうためにJR上田駅に行くと、機動隊のバスが市営駐車場の脇に停まっています。ロータリーにも警察車両が停まっていて、黒いコートを着た私服警官が20~30名くらい歩いて来ます。
一体何事か?と思ったのですが、12時過ぎから上田駅前で行われる予定の民主党野田佳彦代表の街頭演説に対応した警備でした。
長野県は民主党王国といわれ、1区~5区全ての選挙区が民主党の代議士でした。あ、そう言えば一部離党者も出たので、選挙前は4人でしたね。しかし今回は良くて2勝3敗、悪ければ全敗の可能性もあるとの予測もあり、民主党の強化エリアになっているんでしょう。
私は前から、ブログでは政治的発言はしないと決めていました。匿名でものを言うのは卑怯だと思うからです。
特定政党への肩入れでなければ、その禁を破っても良いでしょうかね・・・。
小泉政権の時、参院で否決された郵政民営化法案について、「国民の意見を知りたい」という良くわからない理由で衆院を解散し、YESかNOか?という二者択一で選挙を行いました。結果は自民の大勝、衆院で民営化法案を再可決して成立という事になります。しかし参院でのねじれが解消するわけではありません。確かに衆院の解散権は首相にあるわけですが、そもそもこの理由で衆院を解散するという手法は?どうにも納得出来るものではありませんでした。小泉劇場とは良く言ったもの。小泉氏が始めた「敵か味方か?」「白か黒か?」「YESかNOか?」という単純対決を演出する手法が、その後の政治に与えた影響は、功罪共に大きいものがあると思います。
麻生政権時、今度は政権交代を争点に総選挙が行われます。AかBか?を選べという選挙、結果は自民の敗北、民主党政権の誕生です。鳩山政権が誕生しましたが、生来の宇宙人的発想ではまとまるものもまとまりません。沖縄米軍基地移転問題で躓き、政権は菅直人氏に。増税路線が受け入れられず参院選で惨敗、またまた衆参ねじれ状態に拍車がかかってしまいました。
そして東日本大震災が発生。津波に原発事故、未曾有の被害が東北地方を襲います。政府の震災対応が、果たしてベストなものだったか?いや、到底そうは思えません。その後はTPPや増税、原発問題に名を借りた権力闘争で、今や民主党は空中分解寸前状態。その体で総選挙です。
「政治が進まない」「何も決められない政治」と、国民は政治家に不満を持ちます。しかし、その『決められない』状況を作り出しているのは、実は選挙のたびにブレる我々国民が原因なのだと気付くべきです。
小選挙区選挙では、そのブレが最大に作用した時、たぶん多くの国民が想定しなかったくらいの結果が現れるでしょう。ブレがだんだん大きくなり、ついにその振幅が12月16日に最大となる可能性があるのです。
唯一の救いは、争点が複数存在する事。YESかNOか?AかBか?という単純化された構図での選挙にはなっていない事でしょうか。しかしまあ、そうした本来の投票行為に対して、比例代表での救いがあるとはいうものの、死票が多い小選挙区制度はマッチしていない気がしますね。
私はいわゆる『無党派層』ですが、自分なりに選挙公約を見比べて、良く考えた上で16日には投票したいと思います。